鉄の棒を曲げてジャズの演奏家の姿を描き出す造形作家・徳持耕一郎さんの作品展が岩手県盛岡市の百貨店で開かれています。
紙に描かれたスケッチがそのまま飛び出してきたような「線」で表現されたジャズミュージシャンたち。全て「鉄」でできています。
造形作家・徳持耕一郎さんは、建築用の鉄筋を素材にした「鉄筋彫刻」という独自のスタイルでジャズの世界観を表現しています。
盛岡市のカワトクで開かれている作品展では、鉄筋彫刻や銅版画など34点が展示されています。
ウッドベースを演奏している男性を表現した作品は、余白を使うことで手元を繊細に描き出しています。
また、2つの作品を向かい合わせたものは、見る角度によって異なる音色が聞こえてきそうです。
造形作家 徳持耕一郎さん
「見た皆さんがイメージを膨らませて、“無い所”の線は補うように完結してもらう“参加型の彫刻”」
鉄筋彫刻展は7月21日まで盛岡市のカワトクで開かれています。