夏の高校野球岩手県大会は7月17日に2回戦4試合が行われ、ベスト16が出そろいました。
シード校を相手にチーム唯一の3年生が意地を見せた試合は劇的な幕切れとなりました。
千葉梨々花アナウンサー
「この夏シードで初戦を迎える水沢工業。1回戦をノーエラー無失点で勝利した宮古商工と激突です」
きたぎんボールパークでは宮古商工が春の大会ベスト8の水沢工業と対戦しました。
試合が動いたのは3回、宮古商工は1アウト2塁として2番・田中のライト前タイムリーで先制点を挙げると、続くバッターはキャプテンの由濱駈。チーム唯一の3年生です。
宮古商工 由濱駈キャプテン
「1番の畠山丈に『頼みます』と言われて打席に入った。ここで自分が打たなくてはと思って打席に入った」
後輩の思いにバットで応えると、さらに守備でも気迫のこもったダイビングキャッチで、由濱キャプテンが攻守でチームを引っ張ります。
試合は3対3の同点で9回へ。
ここで今大会注目のピッチャー水沢工業の阿部成希が実力を見せ、3者連続三振で流れを呼び込みます。
その直後、水沢工業は2アウトから山崎が盗塁を決めチャンスをつくると、打席には、2番・及川塁輝。
レフトオーバーのサヨナラヒットで春ベスト8の水沢工業が劇的な逆転勝利で3回戦進出です。
水沢工 及川塁輝選手
「今までやってきたことは無駄じゃないと思い、自分が決めてやろうと行った。打った時は素直にうれしかった」
宮古商工 由濱駈キャプテン
「つらいこともあったが、楽しく3年間野球をすることができて良かった」
そのほかの試合結果です。
一関学院と一関一高が完封勝ちで初戦突破。
花巻東は5回コールド勝ちを収めています。
〈試合結果:きたぎんボールパーク〉
水沢工 4×-3 宮古商工
一関学院 6-0 岩手
〈試合結果:花巻球場〉
一関一 5-0 西和賀
花巻東 10×-0 花巻農
※5回コールド
(岩手めんこいテレビ)