高知市の夏季大学に、元放送作家の鈴木おさむさんが登場。どんなに辛いことも笑いに変えていくという自らの人生観を語りました。

鈴木おさむさん:
「自分の人生、大変なこともありますけど、それをおもしろくなるべくエンターテインメントにしていく『ライフ イズ エンターテインメント』が僕の大事なパートになっていきました」

きのう16日、高知市文化プラザかるぽーとで講演を行ったのは元・人気放送作家の鈴木おさむさん(53)です。フジテレビの番組「SMAP×SMAP」や「めちゃ×2イケてるッ!」を担当していた20代の頃の体験を打ち明けました。

父親に1億円ほどの借金があることが発覚。息子の自分が肩代わりすることになってしまい、仕事を辞めて家族で逃げようとまで考えました。そんな時、バラエティ番組の会議で仕事仲間に自分の辛い境遇をおもしろおかしく話してみたといいます。

鈴木おさむさん:
「しんどかった、この数日間死ぬほどしんどくて逃げようと思っていた僕の話を、笑うんですよ、みんなが。話し終わったとき何を思ったか。俺そんなつらくないんじゃないのかと。まひしたんですよ。どんなに悲しいことも笑いにしていく」

鈴木さんは2024年、32年間続けてきた放送作家を辞め、若手の起業家を応援する会社を立ち上げました。

鈴木おさむさん:
「あるとき山下達郎さんのライブに行って『LAST STEP』という歌を聞いた時に、急に辞めるという選択肢が出てきた。そうだ、30年間やってきたこの仕事を辞めようと思った。急にその瞬間に自分の前が開けた。好きなことをやっているけど、アドレナリンが出ないんなら辞めるという決断をして、新しいことにチャレンジしてもいいんじゃないかと思った」

講演の後のサイン会には長蛇の列が出来ました。

参加した人:
「すごくおもしろかったです。すごく大変なときに明るく発想を転換されているところが、悩んでいるときに自分もそういうふうに考えられたら、人生も考え方次第なのかなっていうのを、すごく影響を受けた」

参加した人:
「1時間半あっという間でした。人生エンターテインメントで笑いに変えようみたいな、その考え方は素敵だなと思って、話も聞きながら笑わせてもらった」

高知に来るのは初めてという鈴木さんに印象を聞きました。

鈴木おさむさん:
「高知の人、優しいです。明るい。どんなにつらくて恥ずかしいことでも、誰かに話せることはすごく大事。勇気をもって話したら、それを意外と笑ってくれたりしたら『笑えることなんだ』と思ったり、自分と違う視点で捉えたりするので、人に話すことがすごく大事」

どんなことも笑いへ変えていく鈴木さんの人生との向き合い方に、訪れた人は熱心に耳を傾け、笑いあり学びありの1時間半となりました。

高知さんさんテレビ
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