仙台市は、市内の居酒屋で刺身の盛り合わせを食べた30代の男性がアニサキスによる食中毒を発症したと発表しました。市は、原因となったとみられる店舗に対し、魚介類の生食提供について1日間の停止処分を行いました。

仙台市によりますと、食中毒が発生したのは、青葉区の居酒屋「宮城の海の幸山の幸板前料理晴れの日」です。

30代の男性は7月9日午後6時ごろ、この居酒屋でヒラメやアジなどの刺身盛り合わせを食べました。その約10時間後の翌日午前4時ごろ、腹痛や下痢などの症状が出たため医療機関を受診し、アニサキスが摘出されました。

魚介類は冷凍処理されず

男性からの通報を受けて、青葉区保健福祉センターが調査を行ったところ、提供された魚介類が冷凍処理されていなかったことが判明しました。
男性は発症前の3日間、他に魚介類の生食をしていなかったことから、市はこの店の刺身が原因と断定しました。
その結果、市は店舗に対して、冷凍処理されたものを除く生食用の魚介類の提供を1日間停止する処分としました。

男性は当時7人で居酒屋を利用しており、他の6人には食中毒の症状は見られていないということです。

仙台放送
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