国際宅配貨物を利用して、タイから覚醒剤約14キロを営利目的で密輸入したとして、県警警組織犯罪対策課や敦賀署、大阪税関などの合同捜査班が8日、敦賀市の無職の女を逮捕しました。県警が一度に押収した量では過去最大だということです。
  
覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕されたのは、敦賀市の無職の女(48)です。


県警などによりますと、女は氏名不詳者などと共謀し5月26日から6月3日の間に、2度にわたり国際宅配貨物を利用して段ボール3箱に入れた覚醒剤約14キロ、末端価格8億1600万円相当をタイから密輸入した疑いが持たれています。県警が一度に押収した量としては過去最大で、使用回数は70万回分に当たるということです。

県警は大阪税関からの通報により、関西国際空港に届いた覚醒剤が女の自宅に宅配されることを把握し、必要な捜査を経て女を逮捕しました。
 
女は、インターネット上で個人間の融資についてやりとりする掲示版で、指示役とみられる氏名不詳者と連絡を取るようになり、SNSを通じて「在宅でかなり稼げる可能性のある仕事があるがどうか」と誘われたと供述しているいうことです。

警察の調べに対し、女は「荷物の中身はバッグや服だと聞いていて、覚醒剤が入っていることは知らなかった」という旨の供述をし、容疑を否認しています。
 
警察は、この薬物密輸グループは、匿名流動型犯罪グループ、通称トクリュウとみて指示役や共犯者の捜査を進めるとしています。

福井テレビ
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