長崎駅周辺の再整備やスタジアムシティの開業など「100年に一度のまちづくり」が進む長崎市で、大幅な人口減少が予測される2050年のまちのあり方を考える取り組みが続いています。
長崎まちづくりのグランドデザイン検討委員会は、人口減少がさらに進む2050年を見据えたまちの具体的な方向性を示そうと設置されています。
4回目の16日は学識経験者や公募で選ばれた市民など15人に市側が素案を説明しました。
素案では、市内を都市部や斜面地、生活地区の3つに分け、市民と連携しながらのまちづくりを進めるとしています。
しかし委員からは市民の関わり方が分かりづらく「人口減に伴い税収も減る中では『夢』ばかりとはいかない」「そもそも斜面地に住み続けるのか考える時期に来ている」などの意見が相次ぎました。
FG長崎2045(市民団体)宮川智慧さん
「自分たちは何をすればいいのか、このグランドデザインをどう活用すればいいのか、具体的な行動に結びつけるのが難しい印象を受けた」
県土木部参事官 椎名大介 委員
「2050年にこの長崎の街を担っていただける方との協働」「(未来の大人、県外在住者など)そういった方々をどうやったら取り込んでいけるのか、こういうグランドデザインの場でなにか一助になればいいのでは」
市は 若い世代などの意見を丁寧に聞くため、当初の計画を2か月ほど遅らせていて、あと1回検討会を開いた後、年内にもグランドデザインをまとめたい考えです。