破産手続き中の松浦貯蓄組合が15日夜、組合員などに対して説明会を開きました。
出席者からは「怠慢だったことの自覚が足りない」とずさんな経営に対する非難の声が相次ぎました。
1963年の松浦貯蓄共済協同組合は、金融機関が少なかった松浦市で組合員の出資金を基に事業資金の貸し付けなどを行なってきましたが、7月4日、裁判所から破産手続き開始の決定を受け解散しました。
負債総額は約2億円です。
15日夜、組合の理事と代理人弁護士が説明会を開き、出資している組合員などから非難の声が上がりました。
出席者
「財務諸表、貸借対照表、損益計算書が存在していない」「怠慢であったことの自覚が足りない」
出席者
「全て責任はある。私たちの金どうしたんだ」
出席者
「責任逃れですか、その説明をお願いします」
会では、1983年ごろから貸付金の返済が滞り始め、融資審査の形骸化や松浦市からの預託金を返すため銀行から借り入れを行っていたことなどが明かされ、管理監督する立場にあった市の責任を問う声も上がりました。
被害者の会 勝山善文 代表
「このまま黙っているわけにはいかない。集団訴訟を考えている」
今後、出資者でつくる被害者の会は会員約80人のうち、賛同を得た30人ほどで損害賠償を求め提訴する方針です。