子どもを中心に幅広い世代に人気のゲーム「マインクラフト」を使った特別授業が島根県松江市の松江ろう学校で行われました。
生徒たちは、学校を紹介する動画制作に取り組むため、その基礎を学びました。
松江市の松江ろう学校で行われた特別授業。
生徒たちが見つめるパソコン画面に写し出されているのは、人気ゲーム「マインクラフト」です。
東京大学客員研究員・タツナミシュウイチさん:
何を組み合わせ表現するかはアイデア。
プレー歴は15年以上、愛好家の間では“マイクラおじさん”と呼ばれ親しまれている、東京大学客員研究員のタツナミシュウイチさんに教わりながら、高等部の生徒3人が協力して仮想空間に学校の音楽室を作っていきました。
生徒たちが目指すのは、学校創立120周年を記念して、9月に開かれる文化祭で公開する学校紹介動画の制作。
「マインクラフト」を活用することで、耳が不自由というハンデに関わらずさまざまな挑戦が可能になります。
この日の授業は、その最初のステップとして、操作などに慣れるのが目的です。
生徒:
ガラスを積み重ねるときに幅が小さいので、きちんと見てから置くのが難しかったです。
生徒:
自分的には、実物に近い音楽室になっていて、100点。
東京大学客員研究員・タツナミシュウイチさん:
マインクラフトを使った授業というのは、ハンデというものがほぼない状態。一緒に何か活動することができるので、彼らにとってはすべての人たちと同じように活動することができる場所がマインクラフトのワールドの中なので、彼ら自身の持っている新しいアイデアや発想が花開いて来るのではないかと思います。
学校では、動画制作への挑戦を通じてIT関連業界が生徒たちの将来の進路の選択肢になればと期待しています。