総務省消防庁は7月15日、岩手県大船渡市で2月に起きた大規模な山林火災の出火原因に関する報告書を公表しました。
調査の結果、出火の原因や出火に至る経過の特定はできないと結論付けられました。
総務省消防庁によりますと、2025年2月26日に発生した大船渡市の大規模な山林火災について、出火原因を調査をしたところ、大船渡市赤崎町合足で最初に火が確認された付近の建物に焼損がない一方、この建物の敷地の境界付近から山林側にかけて焼けていることがわかったということです。
このため出火当時の風向きや周辺の焼損状態から、出火場所は建物の敷地と山林の境界にある切り株付近と考えられるということです。
また、痕跡がないことから、電気設備やたき火などが原因となった可能性は低く、付近の建物入り口にたばこのフィルターとライターの一部が落ちていましたが、焼損はなく原因となった可能性は低いとしています。
また、不審者の目撃情報はなく、放火の可能性も低いということです。
一方で、まきストーブ用の煙突から飛んだ火の粉による可能性が他の要因よりは高いとしながらも、原因の特定には至らなかったとしています。
こうしたことから、消防庁は出火の原因や出火に至る経過の特定はできないと結論付けました。