岩手県盛岡市に本社がある平和タクシーが、15日で事業を停止し、盛岡地方裁判所に破産申請を行うことが分かりました。負債総額は3億円余りに上っています。
東京商工リサーチ盛岡支店によりますと、盛岡市の平和タクシーは15日で事業を停止し、今後、盛岡地裁に破産申請を行うことになりました。
1954年創業の平和タクシーは、バブル景気などを追い風に業績を伸ばし、1996年6月期には売上高が6億6000万円あまりに達しましたが、その後、競争の激化もあり、赤字体質に陥りました。
2009年に、経営難に陥っていた関連会社・杜陵タクシーを吸収合併したことで財務が急速に悪化した上、新型コロナウイルスの影響もあり、2022年6月期の売上高は、2億円台にまで縮小しました。
その後、コロナ禍の収束により、売上高はやや回復しましたが、収益の改善には至らず事業を停止しました。
負債総額は、2024年6月時点で3億900万円あまりに上っています。
(岩手めんこいテレビ)