連日の暑さでより危険性が高まっているのが子供の車内放置です。命にかかわる車内放置を防止しようと警察などが7月15日に岡山市のスーパーで啓発活動を行いました。

「車内が暑いので、お子さんを車内に放置すると危ないということで啓発をしている」

警察や児童相談所の職員らが買い物客にチラシとポケットティッシュを配り、子供の車内放置の防止を呼びかけました。

車内に子供を放置することは児童虐待のネグレクトにあたる場合があり、岡山県警によりますと買い物中などの車内放置で2025年に入って、6月末までに虐待として、児童相談所に5件の通告があり、2024年のペースを上回っているということです。

2023年9月には津山市で当時2歳の男の子が約9時間半にわたって車内に置き去りにされ、死亡する事件が発生しています。

(長尾龍希アナウンサー)
「午前11時過ぎです。エアコンが効いた車内で温度計は25度を示しています。エンジンを切って10分ほど経過しました。車内の温度計は33度を示しています。大変危険な暑さです。車内は蒸し風呂状態となっています」

警察が行った実験では、外の気温37度、車内26度の状態で車のエンジンを切ると、日向に駐車した場合は5分後、日陰では10分後に、車内温度が約10度上昇するという結果も出ています。

(岡山南警察署生活安全課 森脇大介課長)
「子供は体温の調節機能が未発達なところがある。子供がスイッチを触ったりして(エアコンが)切れる可能性もある。子供の命に関わることになるので注意してもらいたい」

警察は車内に放置されている子供を見つけた場合は110番通報するよう呼びかけています。

岡山放送
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