メンズエステ店の経営に携わっていた富山大学の准教授の男が3度目の逮捕です。

富山県警は、准教授がメンズエステ店の女性従業員から150万円を脅し取った疑いで再逮捕し、事件に関与した暴力団の組長の男も逮捕しました。

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*リポート
「午後3時40分です。段ボールを持った県警の捜査員が、富山市内の暴力団の組事務所へと入っていきます」

逮捕されたのは、富山大学の准教授、滝谷弘容疑者(49)や、指定暴力団六代目山口組傘下の暴力団組長、高島文麿容疑者(53)など男女5人です。

県警によりますと、滝谷容疑者は富山市内のメンズエステ店の店長の男と、店のオーナー夫婦と共謀し、40代の女性従業員に、「バックにヤクザがいて、殺される可能性がある」「金を払えば助かる」などと言って、現金150万円を脅し取った疑いが持たれています。

その後、4人は、150万円の取り分で揉め、滝谷容疑者が暴力団組長の高島容疑者に仲裁や女性従業員との和解の取りまとめを依頼。

高島容疑者は、弁護士資格がないにも関わらず、和解の取りまとめなどの法律事務を行った疑いがもたれています。

県警は15日、高島容疑者が組長を務める富山市の組事務所を家宅捜索し資料などを押収しました。

富山大学の滝谷容疑者は今年5月、今回の店とは別のメンズエステ店で性的なサービスを提供したとして逮捕・起訴されています。

県警は一連の事件が匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」による事件で、暴力団への金の流れについて捜査していました。

15日の事件では滝谷容疑者から高島容疑者へ和解取りまとめなどの依頼料として10万円が支払われたことがわかり、県警は実態解明を進めています。

富山テレビ
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