養殖カキの水揚げが減少している新潟県佐渡市の加茂湖で環境改善に取り組む団体が市民などともに“ヨシ”を使った舟づくりに挑戦しました。
7月12日、佐渡市で行われていたのは、加茂湖の湖畔に生えるヨシを使った舟づくりです。
このヨシは、水質浄化作用があるとされていますが、加茂湖の環境改善に向け良質なヨシを維持するには毎年刈り取り作業を行う必要があります。
今回はそこで刈り取ったヨシを活用。
【佐渡島加茂湖水系再生研究所 永田哲 代表】
「活動を知ってもらいたい、活動にちょっとでも触れてもらいたい。そこを目的にヨシ舟づくりをしている」
形が崩れたり、水を含んで沈んだりしないよう、市民や新潟大学の学生など参加した約50人が力を合わせてヨシを束ねていきます。
機械は使わず、すべて手作業で行われるヨシ舟づくり。
【学生】
「ヨシの新しい活用法というか、魅力的だなと思って」
【学生】
「1本のヨシが集まれば強いものになるんだなということを感じた。それは、ほかのものにも共通するのかなと思った」
そして13日、完成したヨシ舟をさっそく加茂湖に浮かべていきました。
浮力も十分。ヨシ舟づくりの参加者などがその乗り心地を確かめ、歓声を上げていました。
【学生】
「最初はこんなヨシで舟ができるなんて思っていなくて、ましてや浮くなんて考えられなかったが、自分たちの手で作ったものに乗って進むとなると感動した。佐渡は最近、観光客も増えているし、きれいな佐渡を見てもらいたいのでいいと思う」
参加者たちはヨシ舟づくり、そして乗船体験を通して加茂湖の環境を改善していく重要性も学んだようです。