エスプレッソとミルクが織りなす「芸術」、その技を競う全国大会が、7月14日、仙台市で初めて開催されました。カップに模様を描く「ラテアート」。全国からバリスタが集結し、わずか3分にも満たない制限時間のうちに、繊細なアートを次々と描いていきました。
大会の舞台となったのは宮城野区のカフェ、「CREMA COFFEE(クレマコーヒー)」です。ミルクピッチャーとカップだけで模様を描く「フリーポア」と呼ばれるラテアートの技術。ミルクを注ぐわずか数十秒の動きだけで、カップの中には繊細なハートやリーフが描かれていきます。まさに、「飲めるアート」です。
初開催となった今回の大会には、全国から32人のバリスタが集結しました。制限時間は1作品につき2分40秒。1人2作品を仕上げ、その美しさや技の難易度、完成までのスピードを競います。
大会を主催したのは、国内のラテアート大会で4度の優勝経験を持ち、世界大会でも4位に輝いた店主の伊藤慎哉さんです。
CREMACOFFEE 伊藤慎哉店主
「日々の実力を発揮してもらいたい。ラテアートを楽しんで大会に臨んでもらえればと思います」
参加者たちは真剣なまなざしでカップと向き合い、ミルクの一滴一滴に技と想いを込めていました。
京都から(大学生) 野網万里名さん
「ラテアートを通じて、コーヒーが好きになった。コーヒーを好きになるきっかけづくりとしてもいいんじゃないか」
東京から(カフェ店員) 和田恭輔さん
「視覚的にも楽しめるところが、ラテアートの一つの魅力」
14日は32人中、16人が予選を勝ち抜きました。
15日は決勝大会で“魅せる一杯”の頂点を目指します。