地上20メートルまで高く伸びた竹。
そこで行われていたのは、「小さな竹の伐採」です。

純国産メンマプロジェクト 速水英幸さん:
2メートル以上に伸びた竹である程度太いもの。これがメンマになります。

手つかずになった竹林をメンマにする「純国産メンマプロジェクト」。この活動を3年前から行っているのは、速水英幸さんです。

速水英幸さん:
ちょうど今、春先にタケノコが生えてきたものを竹になる前に切って食べちゃえっと。
管理者の高齢化や、竹の需要減少などにより、増加している放置竹林。速水さんはこれを“美味しく整備”しているのです。
速水英幸さん:
傾斜地の竹林は、20メートルくらい高くなる竹なので他の木を枯らしてしまう。昨今の異常気象で豪雨が続いたりすると土砂災害、地滑りが起きている。竹っていうものは“厄介者扱い”なんです。その“厄介者”を“お助け者”に変えていく。

速水さんが、メンマ作りを始めたきっかけは被災地でのボランティアです。
速水英幸さん:
竹あかりというイベントを被災地でやったんです。地元の竹林で竹を調達したんですが、そこの竹林がすごいことになっていまして、昼間でも入るのが怖いくらい。それで、なんとかしたいっていう。
そこから10年以上、速水さんは竹林整備の活動を続けています。

速水英幸さん:
あんな竹藪がこんなになるんだっていう。そういう部分で興味が湧いてくれる人がいてそれが全国各地に広まって、ひとつでも放置竹林が減っていけば、担い手も増えていくような気がします。
放置竹林をメンマにして整備する速水さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」6月10日放送より)