文部科学省は2025年度の全国学力テストの結果を公表しました。
初めてオンライン方式で行われた中学校理科のテストについては、8割以上の生徒が操作方法が分からない問題はなかったとしています。
「全国学力テスト」は毎年、小学6年生と中学3年生を対象に行われています。
4月に行った2025年度のテストには、約190万人の小中学生が参加しました。
毎年実施される「国語」「算数・数学」に加え3年に1回程度行われる「理科」のテストも行われました。
併せて行ったアンケート調査では、初めてタブレット端末を使ってオンライン方式で行った中学校の理科について、「操作方法が分からない問題はどのくらいあったか」と尋ねたところ84.9%の生徒が「なかった」と回答しました。
(一部あった:12.5%多くあった:1.8%無回答:0.8%)また、「機器の不具合等の影響で解答しにくいと感じることがあったか」との問いに対しても80.0%の生徒が「全くなかった」と答え、多くの生徒が問題なく取り組めたことがわかりました。
(時々あった:16.5%多くあった:2.8%無回答:0.7%)
平均正答率は小学校の国語が67.0%、算数が58.2%、理科が57.3%、中学校の国語が54.6%、数学が48.8%でした。
中学校の理科は2025年度から正答数・率に代えて正答・誤答が難易度など問題の特性によるのか、児童生徒の学力によるのかを区別して分析するIRTスコアで示され平均スコアは505でした。
学力テストの結果は例年7月下旬ごろに公表されていましたが、児童生徒の学びへの還元を最優先にするため、2025年度から学校への結果返却の時期が前倒しされました。
夏休み中の児童生徒の家庭学習や教員の研修などに役立てる狙いがあります。
7月末以降、各教科の個別の解答分析や都道府県別の分析結果などについても段階的に公表される予定です。