ぶつかりおじさんはどうして、ぶつかってくるのだろう。田中さんは「一概には言えないが、家庭や仕事などの現状に納得できない気持ちによるもの。満員電車もストレスを作っているところがあるかもしれない」と話す。

「被害者は女性や高齢者が目立つ気がします。成人男性からみて相対的に弱いと思われる存在に、ストレスをぶつけているようにしか見えません。ぶつかることが加害行為だと分かっているのでしょう」

駅での被害を防ぐ2つのポイント

迷惑極まりないが、駅を歩く時の意識によっては、遭遇する可能性を下げることはできるそうだ。1つ目のポイントは「周りの人間が移動する流れに逆らわずに歩く」こと。

周りの流れに乗って歩いてみよう(画像はイメージ)
周りの流れに乗って歩いてみよう(画像はイメージ)

駅にいる人の流れは、ホームや改札に向かおうと規則的であることが多い。そんな中、ぶつかりおじさんは“ぶつかる相手”を探し、流れに逆らって歩いているそう。歩くスピードも極端に速かったり、遅かったりするという。

そのため周りの人間の流れに逆らわずに歩いていると、ぶつかりおじさんかもしれない、怪しい人を避けやすくなるのだとか。

歩きスマホはなるべく避けよう(画像はイメージ)
歩きスマホはなるべく避けよう(画像はイメージ)

2つ目は「歩きスマホをやめる」こと。スマホに夢中だと接触があっても反応が遅れがちになるので、ターゲットにされやすいそうだ。

また、不注意によって自分自身が、ぶつかりおじさんになってしまうリスクもあるという。

「この2点を意識しても、背後からぶつかってくる相手への対処は難しいです。時間に余裕があるなら、混雑しなくなるまで歩くのを少し待ってみるのも選択肢でしょう」

自分の体格が小さいと思うなら、体格が“大きな人”の後ろを歩くのもアリ。ターゲットにされないことが大切だ。

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