福井県立大学は2025年4月、新たに「地域政策部地域イノベーション学科」を開設すると発表しました。2年目からは、福井駅近くにキャンパスを開きます。新たな学部の設置は2年連続です。
11日は、新しい学部の学部長となる地域経済研究所の松原宏所長らが記者会見を開きました。
新学部「地域政策学部地域イノベーション学科」は、産学官連携の先進地である福井の特色を生かし、地域のイノベーション創出に必要な理論や実践力を学ぶ学部です。
特色は、福井の産業などを分析するためのフィールドワークやデータの活用方法などを幅広い分野の専門家から学び、地域の課題を解決する力を養うことを目的としている点です。
1年生の時は永平寺キャンパスで、2年生以降は福井駅東口のアオッサにオープンする「まちなかキャンパス」で学びます。松原所長は「まちなかにキャンパスがあるため、福井の中心市街地自体が学びの場となる。フィールド演習を行う上で有効なので、県内のいいところをしっかりと理解してもらい県内で活躍していく人材を育てたい」
定員は70人で、うち半数は推薦入試で年内に募集します。
大学進学をめぐっては、県内では文系の学部が限られていることから、若者の県外へ流出が課題となっています。県立大学は文系学部の新設で進学先の選択肢を増やし、企業や自治体と連携した教育プログラムで若者の県内定着を図り、企業の人材確保に貢献したい考えです。
県立大学の新学部の設置は、2025年4月の恐竜学部に続き2年連続となります。
