鉄骨工事業のヒラク興産株式会社(本社:宮城県多賀城市、資本金1000万円)と、関係会社で労働者派遣業の株式会社拓建(同、資本金50万円)は、7月1日付で仙台地方裁判所から破産手続き開始の決定を受けました。

帝国データバンクによりますと、ヒラク興産は1974年に設立され、ビルや商業施設、病院などの鉄骨工事を手がけてきました。ピーク時の1990年9月期には、年商約5億1700万円を計上していましたが、2000年代以降は業界内の競争激化や建設不況の影響で業績が悪化。

復興需要や一時的な受注増もあったものの、2020年9月期の売上高は約9900万円まで落ち込み、赤字が続いていました。
近年は新型コロナウイルスの影響も重なり、返済猶予などで資金繰りを維持していましたが、2023年7月には全従業員を解雇し、事業を停止していました。

関係会社の拓建は2008年に設立され、ヒラク興産と一体的な運営を行っていましたが、ヒラク興産の事業停止に伴い連鎖的に経営が行き詰まりました。

負債総額は、ヒラク興産が約2000万円、拓建が約1500万円で、2社あわせて約3500万円とみられています。

仙台放送
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