雲仙・普賢岳の溶岩ドーム「平成新山」の登山ルートへの一般開放を求める声を受けて、今後の対応を協議する委員会の初会合がこのほど開かれました。

平成新山は雲仙・普賢岳の噴火活動によって噴出した溶岩が不安定なまま堆積し、研究者からは崩落の危険性があるとの指摘もあります。

このため平成新山と周辺地域は警戒区域に指定され、一般の立ち入りが禁止されています。

16人が出席した初会合では、委員から登山ルートを開放した場合の安全性の確保や、自然環境の保全について指摘する意見が出ました。

島原半島ジオパーク協議会会長 古川隆三郎 島原市長
「そろそろ登ってみたい、開放していいんじゃないかという声が聞こえてきます。ただ、どうしても生きている山ですから、興味本位の登山は難しいんじゃないかと思っている」「慎重な部分は慎重に。安全性を確認しながら協議していく必要がある」

委員会はことし11月の現地視察なども踏まえて、意見をとりまとめ、国などに判断を求めるとしています。

テレビ長崎
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