店の前に集まる、モヒカン頭や覆面姿の若者たち。
入口を突き破り、次々と中へと入っていきます。
メキシコの首都メキシコシティで目撃されたのは、若者を中心とした数百人が参加する抗議デモ。
一部の参加者が暴徒化し、破壊行為や略奪が発生。
狙われたのは店舗だけではありません。
鋭利なものを窓ガラスに突き立て、店内の客を威嚇。
さらに、観光客とみられる女性たちを取り囲み、大声で叫ぶデモ参加者たち。
その怒りの矛先は…。
いたるところに書き殴られた「グリンゴ」の文字。
主に南米で使われるスペイン語の単語で、「外国人」特に「アメリカ人」を指す言葉です。
背景にあるのは、新型コロナ以降の住居環境の変化。
リモートで働くことが増え、アメリカ人を中心とする外国人たちが生活費の安さに引かれてメキシコへ移住。
その影響で家賃は高騰。
メキシコの住民は、家賃の安い地域への移住を余儀なくされているというのです。
メキシコの学生は「主に外国人が自分たちの文化や価格設定を押しつけ、地元のメキシコ人を追い出そうとしています」と話しました。
その後、デモ隊の一部はアメリカ大使館前まで行進を続けたということです。