困ったときに無料で生理用品が取り出せます。

シャープが9日に発表したのは、手をかざすだけで簡単に生理用ナプキンを取り出すことができるサニタリープロダクトディスペンサー「todokuto」。
企業や学校などの公共施設に設置し、ナプキンを無償で提供します。

様々な長さや厚さのものを収納できるように、しきりと高さ目盛りは調整可能。
大量持ち出しを防ぐため、次の取り出しができるようになるまでの時間間隔を設定できるほか、ネットワークに接続すれば管理者にメールでナプキンの残量を通知します。

多くの女性が抱える生理の悩み。
その1つが「急な生理」です。

勤務中や外出先で急に始まったときに、生理用品が手元にないことですぐに対処できないことがあります。

また、経済面や環境面などの事情から生理用品の入手が難しい人への支援の必要性は社会問題になっています。

こうしたことを背景に近年、企業や教育機関などでは生理に関する悩みを解決するための動きが加速しています。

シャープも2年ほど前から地方自治体や教育機関、企業などと連携し、ディスペンサーの開発を進めてきました。

シャープ新規ヘルスケアプロジェクト・寧静さん:
皆さん、悩んでいる声がまだまだ世の中に知られていないと思っている。きちんとサポートを届けられることはすごく重要だと思っていて、皆さんも課題を認識して一緒に少しでも優しい取り組みが広がるといいなと。

シャープは今後、ヘルスケア事業に注力することで社会課題を解決していきたいとしていて、2027年までに企業や学校など1000団体への導入を目指しています。

フジテレビ
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経済部
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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
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