モンゴル訪問4日目の9日、天皇皇后両陛下はウランバートル市郊外にあるゲル地区の狭い坂道を通り、公立学校を訪問されました。
FNNが事前に取材した、そのエリアは上下水道などのインフラがほとんど整備されておらず、生活するには不便な地域。
特にゲルで暮らす子供たちは、安全な水を何度もくみに行く生活を送っています。
ツエンドアユシュさん(13):
1日3回水くみに行きます。大変です。水を運ぶと手と肩が痛くなります。
こうした日々を過ごす子供たちが通う149番学校。
日本政府がバリアフリー対策や防災対策を支援している公立の学校です。
取材した日は夏休みでしたが、両陛下の訪問に向けた歓迎のパフォーマンスの準備などが進められていました。
エネレルさん(12):
(Q. 陛下の前でパフォーマンスは?)モンゴルの伝統的な文化を披露できてうれしいです。
テルゲルサランさん(14):
天皇陛下に会えることは名誉なことだと思います。
この取材から4日後の9日。
両陛下は学校に到着すると、出迎えた外相や校長とあいさつされました。
そして、講堂に到着されると歓迎のパフォーマンスがスタート。
笑顔で見守られた両陛下は大きな拍手を送ったあと、パフォーマンスを終えた子供たちに歩み寄られました。
陛下は「非常に素晴らしかったです、どうもありがとう」と述べられました。
「なにを演奏されていたんですか?」とご質問され、生徒は「馬頭琴です」と答えました。
すると皇后・雅子さまは「非常に美しい楽器ですね」と話されました。
教室では、インターネットの安全性やルールなどを学ぶICTの授業も見学し、「真ん中は富士山ですか?」「とても個性的」などと声をかけられました。
学校をあとにする際には多くの子供たちや教師が見送りに集まり、両陛下は笑顔で歩み寄って親しく触れ合われました。