金の価格が高騰する中、静岡県伊豆市にある観光施設・土肥金山では世界最大級の金塊の展示が人気を集めています。
ただ、その展示めぐってある決断が下されていました。
伊豆市土肥の観光施設・土肥金山。
展示されているのが世界最大級250kgの金塊です。
村田彬 記者:
こちらの金塊ですが表示をみてみますと現在の価格は42億7800万円となっています
ギネスブックに認定されたこともあるこちらの金塊。
実際に触れることができるとあって多くの観光客が足を運ぶ理由の1つにもなっています。
しかし、この展示をめぐってある決断が下されました。
土肥金山・國分歩 課長:
7月31日をもって展示を終了させてもらう
目玉の展示が終了。
一体なぜ展示をやめることになったのでしょうか?
その理由は金の価格高騰です。
土肥金山・國分歩 課長:
昨今の原材料の高騰や物価高によりまして管理コストが上がり維持管理が難しくなってしまった
この金塊は2005年の公開当初は約4億円だったものの2025年6月には過去最高額の44億1900万円を記録しました。
それに伴い金塊にかかる保険料や盗難対策のための警備費などが増え続け、金塊を維持・管理していくことが難しくなりました。
土肥金山・國分歩 課長:
展示に関しては親会社が決断したこと。社内でも協議はしたが決断に関しては前向きにとらえている
金塊とともに12.5kgの金の延べ棒の展示も取り止めることに。
突然の発表を受けて訪れた人からは惜しむ声が聞かれました。
来場者:
展示終了になると聞いて慌てて来た。なんとか別の形で残してくれたら
来場者:
小さい頃から何回か触っていた。これで触り納め。寂しい気持ち
来場者:
今までありがとうと思った。(手が金塊に)届かなかったから、また写真を見せて(金塊が)あったと話をしてあげようと思う
金塊と金の延べ棒は所有する親会社に返却され、今後はレプリカの展示が予定されています。
土肥金山・國分歩 課長:
金塊が無くなってしまうのは非常に残念だが、砂金採り体験や坑内巡り、食堂もあり“純金もりもりソフト”も人気。楽しんでもらえればありがたい
世界最大級の金塊は7月31日まで、金の延べ棒は7月17日まで展示されています。