宮城県名取市の閖上港では7月9日、今シーズン初めて、シラスが水揚げされました。漁協は去年の倍となる約100トンの水揚げを目指しています。
9日午前、名取市の閖上港には漁を終えた2隻の船が入港しました。
名取市閖上では東日本大震災後の2016年からシラス漁が始まり、日本最北端の漁場であることから、採れるシラスは「北限のしらす」とも呼ばれています。
シラス漁は7月1日に解禁されましたが、水揚げは9日が初めてで、約220キロが水揚げされました。
漁業者
「1週間前に漁に出たときは全然反応がなかったが、きょうはいくらか反応が出てきた。これからだんだん良くなるのではないか」
9日の入札では、1キロあたり平均1284円で取引され、去年7月の1カ月の平均より234円高くなりました。
県漁協仙南支所 木村充芳課長
「すごく甘く、おいしいシラスだった。福島県とか茨城県など関東圏が不調だというなかで、宮城県の“北限のしらす”ということで、北の方で採れたシラスが、皆さんに提供できることがうれしく思っている」
シラス漁は11月末までで、漁協は去年の倍となる約100トンの水揚げを目指しています。