愛媛県内子町の小田地区では特産の夏野菜・ピーマンの本格的な出荷が始まっています。9日は地元の高校生が自分たちで育てたピーマンを収穫し旬の味覚も楽しみました。この一方、連日の暑さで影響も出ています。
ツヤがある濃い緑。夏野菜の代表・ピーマンです。内子町小田地区は標高が高く寒暖差を生かしたピーマンの生産が盛ん。JAと地元の内子高校小田分校は食育の一環で生徒たちもピーマンを栽培していて、9日は農家の指導のもと7センチ近くに育った実をハサミを使って丁寧に収穫しました。
女子生徒:
「さっき取ってみたら結構大きいのがあって、うれしいです」
女子生徒2人組:
「こんなに成長すると思ってなくて、びっくりしました」
「ピーマンってこんな大きくなるんだって」
小田産のピーマンは昼夜の寒暖差によって苦みが少ないのが特徴。地域が誇る自慢の特産品です。しかし今年は小田地区でも日中の気温が30度を超える高温が続き、ピーマンの見た目に影響が出ています。
小田地区のピーマン農家・泉田孝行さん:
「今年はやっぱり(影響)ありますよ、暑すぎる。”尻腐れ“が出る。”日焼け“が出るね、やけん『寒冷紗』をかけて日よけをして、色がつかないようにする」
ピーマンに見られ始めているのは、水が足りずに黒く変色する「尻腐れ」や強い日射で変色する「日焼け」の現象。JAえひめ中央によりますと、厳しい暑さとなった去年は収穫したうちの約3分の1が尻腐れや日焼けで出荷できなくなり、出荷量は前の年の約8割に落ち込んだといいいます。
泉田孝行さん:
「今年みたいにずっと雨が降らなかったりすると、水がないと肥料も効かないし、水やりが朝と晩に散水するのが一番大事。一日に大体(1株に)3リットルの水が必要とされております」
厳しい暑さの中で大事に育てたピーマン。生徒たちは約30キロを収穫したあと、ピーマンを使ったピザや焼きうどんなどの料理にも挑戦し。自ら育てた夏の味覚を楽しみました。
男子生徒:
「ピーマン好きじゃなくて食べてなかったんですけど、食べたピーマンは苦みも少なくて食べやすい。普段からこういうピーマンだったらたくさん食べるな」
小田地区のピーマンは11月下旬まで出荷が続き、去年並みの134トンの出荷量を見込んでいます。
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