善通寺市議会の議員が市の職員に対しパワハラをした疑いがあるとして、辻村修市長が7月9日、議長に対し事実関係を調査するよう申し入れました。
善通寺市の辻村修市長が、市議会の安井一博議長に申し入れ書を手渡しました。申し入れによりますと、現在3期目の中村晋章議員は、市の複数の職員に対し、長期にわたって、不当な要求や威圧的な言動を取るなど、パワハラと受け止められる行為が多く確認されているということです。
市はこれまでも中村議員に対して、言動を改善するよう求めてきたということですが、事態は深刻化し、心身の不調を訴える職員もいるということです。辻村市長は市民サービスの低下を招きかねない重大な事態であるとして、市議会に対して、事実関係を調査し、経緯を公表することなどを求めました。
(善通寺市 辻村修市長)
「市議会全体でこの問題を重大なものだと認識し、真摯に受け止めてもらい今後、このような行為が二度と繰り返されないよう適切な対応を求める」
(善通寺市議会 安井一博議長)
「こうした行為が事実であれば、極めて遺憾。市民の皆さんの信頼を損なわないように事実関係を速やかに、慎重に確認して必要な対応を検討していきたい」
善通寺市議会は、議会運営委員会を開くなどして、対応について協議していきたいとしています。
申し入れを受けて、中村議員は、「身に覚えがない。市民などから要望を受けた際に、熱を持って職員に話すことはあるが、強い口調で話したことは全くない」とコメントしています。