被爆80年の原爆の日まであと1カ月です。
しかし、6月に続き、またもやアメリカのトランプ大統領が原爆投下を正当化する発言をし、被爆地からは批判の声が上がりました。
長崎市の平和公園では、9日に原爆がさく裂した時刻午前11時2分に合わせて「長崎の鐘」が鳴らされました。
被爆者 三田村静子さん
「生きている間は戦争や原爆はダメ、核兵器は作らない、と長崎から訴えたいと思います」
9日は市内の保育園児も鐘を鳴らしに来ました。
平和学習に取り組む園児たち自身が「平和祈念像を見たい」と希望したそうです。
「(祈念像の腕の)横(水平)は?」
「平和!」
「天国でも平和になりますように」
この後、被爆者や労働団体の関係者など100人が集まり、512回目となる反核9の日座り込みが行われました。
県平和運動センター被爆連 川野浩一 議長
「私は8月9日、あの夜、長崎の街が焼ける状況を忘れることはできません」
しかし、アメリカのトランプ大統領は・・・
「(原爆投下を決定したトルーマン元大統領は)多くの戦闘を止めた、爆弾投下で状況は全く変わった」
川野浩一 議長
「80年経っても私たちは苦しんでいますよ。そのことを彼は全く理解できてない」「核兵器なんてもってのほかだと思っている」
平和公園では8月9日、被爆80年の平和祈念式典が行われます。