若い世代の有権者に選挙に関心を持ってもらい投票行動につなげようと、福井市は9日、大学の構内に「選挙コンシェルジュ」のコーナーを設け、学生たちからの質問に
応じました。
福山千奈アナウンサー:
「福井大学の食堂の出口付近に設置されたのが選挙コンシェルジュです。選挙に対する質問を受け付けています」
福井市での「選挙コンシェルジュ」設置の取り組みは、選挙権が18歳以上に引き下げられた2016年以降行われています。相談に応じるコンシェルジュを務めるのは、市の明るい選挙推進協議会のメンバーです。
学生有権者の中でも、県外出身者は住民票を地元に残したままにしているケースが多く、立ち寄った学生には、出身地の選挙区の投票用紙を取り寄せて投票できる不在者投票制度があることを説明していました。
不在者投票は最寄りの市役所などで受け付けていて、記入した投票用紙は住民票がある市町村の選管に届けられることになっています。
市では「地元に帰らなくても福井市で投票できる不在者投票制度を紹介して、選挙に行きたくても行けない、知ってたら行ったのに、ということがないように設けた」としています。
訪れたある学生は「大学生活が忙しいので、自分で申請して地元で投票するのが面倒だと思ったのでお願いした。大学でやってくれると分かりやすい。投票率が下がってきているとよく聞くのでその対策にもいいと思った」と話していました。
この選挙コンシェルジュ、10日は福井工業大学に置かれ、学生の相談に応じます。