7月8日午後、島根県隠岐の島町沖の日本海で、航行中のタンカーから乗組員が負傷したとの通報があり、海上保安庁がフィリピン人の男性1人を救助しました。
海上保安庁に救助を要請したのは、ノルウェー籍のケミカルタンカー「ボウ オデッセイ(34トン)」で、8日午後4時45分頃、隠岐の島町の白島埼の北約58海里、約107キロの日本海を航行中、「乗組員1人がやけどを負ったため、吊り上げ救助を要請する」と第八管区海上保安本部に要請しました。
鳥取県境港市にある美保航空基地から現場海域に向かい、機動救難士によって吊り上げ救助し、米子空港で鳥取県西部消防局の消防救急隊に引き継ぎました。
救助されたのは、フィリンピン人の43歳の男性甲板員で、石油化学製品など液体化学物質を輸送するケミカルタンカーのタンクを洗浄中に、熱湯と蒸気を浴びてやけどをしたということです。
男性は、後頭部や背中、左の手足などにやけどをしていますが、意識はあるとしています。
タンカーは、韓国の港を出発し、アメリカに向かう途中でした。