コンビニ大手ローソンが8日、2023年産古米を使った「ビンテージ米 塩にぎり」の販売を開始した。都内約250店限定で、備蓄する2021年産古古古米500tも弁当に活用し、食品ロス削減を狙う。
2023年産のみ使用…ビンテージ米 塩にぎりが都内限定で販売開始
古米の味を確かめてみたいという要望に応えるために作られた「ビンテージ2023」と書かれた塩にぎりの販売が始まった。

消費者からはどんな声が聞かれたのか、取材した。
コンビニ大手のローソンで、8日から新商品の販売が始まった。
丹羽うらら記者:
通常の塩にぎりの隣に並んでいるのが、ビンテージと書かれた塩にぎりです。

ビンテージ米と呼ばれる2023年産の古米を使った『塩にぎり』だ。販売価格は通常の『塩にぎり』より、22円安い税込み127円となっている。
古米を使った塩にぎりについて、来店客からは歓迎の声が聞かれた。
来店客:
自分自身はあまり味の違いが分からないと思うので、全然買おうかなと思います。
来店客:
これ(サラダ)とあわせると、割引になるのが頭にあったので買いました。
取材班:
古米にこだわらない?
来店客:
全然こだわらないですね。

ただし、今回調達できた古米の量が少なかったことなどから、取り扱う店舗は東京都内の約250店舗のみだ。ローソンは、今回使う古米とは別に2021年産の備蓄米いわゆる古古古米500トンを中食用として随意契約している。

今後はこの古古古米を使った弁当なども販売する予定で、ローソンは「古いコメを安定した価格で提供することで、食品ロスの削減につなげていきたい」としている。
小泉農水相「新たな受け止めに入ってきた」
そして市場では、コメの値下がりが続いている。

全国のスーパーで6月23日〜29日の期間に販売されたコメ5㎏当たりの平均価格は3672円で、前週比129円値下がりとなり、6週連続の値下がりとなった。3600円台となったのは2025年1月以来、21週間ぶりだ。
小泉農水相は8日、備蓄米放出の効果が出ているとしている。
小泉農水相:
随意契約による備蓄米の販売が考慮されたことと、政策効果が出ていると言うことだと思います。今回、私が大臣に就任した当初は「本当に下がるのか」といった声が圧倒的で、この米価高騰をなんとか抑えられるのかっていうことの指摘から、これ本当に下がってきたっていう新たな受け止めに入ってきたというのは、結果が出ていることだと思います。

しかしながら、コメ5㎏当たりのスーパーでの平均価格は2024年の同じ時期の2255円と比べ、依然として1000円以上高い状況となっている。(農林水産省 KSP-SPが提供するPOSデータに基づく)
(「イット!」7月8日放送より)