「これが体にいい」「この食事で疲れがとれる」などと聞くと、日々の食事に取り入れたくなる。しかし、「いいもの」と言われるものばかり食べ続けるのも、いいことばかりではないという。
現役医師でベンチャー企業の経営者である、加藤浩晃さんの著書『休養ベスト100 科学的根拠に基づく戦略的に休むスキル』(日経BP)から、なぜ毎日同じものを食べ続けてはいけないのか、について一部抜粋・再編集して紹介する。
毎日同じものを食べ続けない
健康にいいといわれる食品があると、そればかり食べ続けてしまう人もいます。
毎日同じ食品をとり続けることのリスクとして注意すべきなのは、栄養が偏ってしまう可能性があることです。なるべく多様な食品からバランスよく栄養をとることが大切です。
腸にいいといわれるヨーグルトでも、同じものを食べ続けるのではなく、ときに違うヨーグルトを選ぶようにしましょう。

例えば、スーパーで買った同じ商品のヨーグルトばかり食べ続けたとしましょう。すると、限られた菌株しか体にとり入れられないことになります。乳酸菌にもさまざまな種類があり、ヨーグルトの商品によって含まれるものが異なります。
さまざまな発酵食品をとり入れることで、腸内細菌がバラエティ豊かになるのです。
季節ならではの食材を
栄養学の観点からも、食材の多様性はマイクロニュートリエント(微量栄養素)のバランスを保つために大切です。