ですから私は、基本的には「食事優先、サプリ補完」という考え方です。忙しいと緑黄色野菜や海藻類を十分にとれないこともあるので、以下のようにサプリメントなどで補完するよう心がけています。

・マルチビタミン、マルチミネラルのサプリメントにする
・単一栄養素のもの(βカロチンだけなど)は避ける
・ミネラルの補給に硬水も活用する

野菜など、自然でとれた食材は、当然のことながらたくさんの栄養素が含まれています。サプリメントも、できることなら複数の栄養素が含まれたものを選ぶようにしています。

また、ミネラル補給には硬水もよい選択肢だと思っています。カルシウムやマグネシウムが豊富なものを意識して選ぶようにしています。

なお、現在の医学では「健康のために万人に推奨される平均的な食事」が研究されていますが、将来は個人の遺伝子解析によって「あなたの不足しがちな栄養素を踏まえた最適な食事」が1人ずつ分かるようになるかもしれません。

そうなれば、サプリメントのとり方も変わってくるでしょう。

『休養ベスト100 科学的根拠に基づく戦略的に休むスキル』(日経BP)

加藤浩晃
デジタルハリウッド大学大学院 特任教授。東京科学大学医学部 臨床教授。アイリス株式会社共同創業者・取締役副社長CSO。著書に『医療4.0』『医療4.0実践編』(いずれも日経BP)、編著に『医療×起業』『デジタルヘルストレンド』(いずれもメディカ出版)など多数。

加藤浩晃
加藤浩晃

デジタルハリウッド大学大学院 特任教授、東京科学大学医学部 臨床教授、アイリス株式会社共同創業者・取締役副社長CSO。
2007年、浜松医科大学卒業。眼科専門医として1500件以上の手術を執刀し、白内障手術器具や眼科遠隔医療サービスを開発。2016年、厚生労働省医政局研究開発振興課に勤務。2017年、AI 医療機器開発企業であるアイリス株式会社を共同創業し、取締役副社長兼CSO(最高戦略責任者)に就任。2021年、一橋ビジネススクールにてMBA 取得。医療現場、医療制度、ビジネスという3つの領域を経験し、横断的に理解することで医療領域全般の新規事業開発支援を行う。大企業やベンチャーの顧問・アドバイザー・取締役も務める。著書に『医療4.0』『医療4.0実践編』(いずれも日経BP)、編著に『医療×起業』『デジタルヘルストレンド』(いずれもメディカ出版)など多数。