俳優の大東駿介さんが、関西の街を歩きながら魅力を学ぶ「発見!てくてく学」。

今回、大東さんが訪れたのは、大阪・中之島。

江戸時代、130以上の蔵屋敷が立ち並び 全国から舟で年貢米が運び込まれていました。

さらに1730年に開設された「堂島米市場(どうじまこめいちば)」で、「米の売買価格」を収穫の前にあらかじめ決める取引が行われ、これが「世界初の先物取引」と言われています。

■中之島の新たなシンボル 美術品を守る「猫」

2022年にオープンした「大阪中之島美術館」。入り口には、ひときわ存在感を放つ猫のオブジェがあります。

大阪出身の現代美術作家・ヤノベケンジさんの代表作「SHIP’S CAT(Muse)(シップス・キャット)」。広報の東森麻理奈さんによると、シップス・キャットとは大航海時代に船の積み荷をネズミから守るために、船員とともに海を旅した船乗りネコがモチーフとなっています。

大阪中之島美術館の敷地はかつて堂島川の荷物を積み下ろす舟入があった場所でもあり、美術品を守る意味も込めて設置されたのだそうです。

大阪中之島美術館には無料で入館できる広いスペースもあり、「間口の広い美術館というイメージ」だと大東さんは言います。

■老舗ホテルを守る 調度品修繕の専門スタッフ30人と巨大地下工房

創業90周年を迎えた「リーガロイヤルホテル大阪」は、国内外のVIPや国賓級のゲストをもてなす老舗の一流ホテルです。

今年4月、1000以上ある客室をはじめ、メインロビー、レストランなどを全面リニューアル。その改装費はなんと135億円。

今回、1泊100万円のスイートルームを特別に見せてもらいました。贅を極めた100万円のスイートルームは、252平方メートルの広さがあります。

さらに広い693平方メートルあるロイヤルスイートもあるそうですが、宿泊できるのは「大統領クラス」。部屋がどこにあるのかも公開していません。今年4月に、天皇皇后両陛下が大阪・関西万博視察の際に宿泊されました。

リーガロイヤルホテル大阪のバックヤードには、老舗ホテルの風格を守る専門スタッフがいます。客室の家具など、ホテルの調度品の修繕を行う専門の部屋で、およそ30人の職人が、1000以上ある全ての客室の点検と修繕を担っています。

それぞれの分野に精通した専門スタッフがスピーディーに対応。90年の歴史あるホテルは建物も古く、故障はつきものです。修理やメンテナンスをして、大切に長く使い続けたいという思いがあります。

【大東駿介さん】「高い志が宿泊者の快適な時間につながっている。自分たちのホテルのクオリティーは自分たちが守る。もてなしの最上級を見せていただきました」

▲大東さんの“発見”の全ては、じっくり動画でもお楽しみください。

(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」 2025年6月26日木曜日放送)

関西テレビ
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