視聴者のみなさんと防災について考える「みんなと防災」です。
4日のテーマは、「7月5日に日本で大災害が起きる?」です。

(佐々木キャスター)
最近、このうわさをよく聞きますよね

(児玉キャスター)
不安に思う人もいるのではないでしょうか。このうわさによって県内の観光にも影響が出ているんです。

うわさが広まったきっかけとなったのはこちらのマンガです。
初版は1999年で、作者が見た予知夢などが書かれ、東日本大震災の発生を予言していたとして注目されました。

この中で「2025年7月5日に日本で大災害が起きる夢をみた」と書かれていたことや、香港の著名な風水師が「この夏に日本で大地震・大津波が起きる」と発言したことがSNS上で拡散されています。

うわさとの関連は否定していますが、香港航空が熊本や鹿児島などと香港をつなぐ直行便について7月から10月までの欠航を決めています。

影響は県内有数の観光地、高千穂町でも。

香港や台湾からの入り込み客が減少し、団体による昼食のキャンセルが相次いでいます。

(千穂の家 竹石雅己専務)
「香港のバスツアーのキャンセルが相次いでいます」
「(予言の)影響なのかという根拠はないが、珍しい現象なのかと思う。香港からの観光客は10のうち1まで減っています」
「5日が近づくにつれて中国、台湾など減っているのかなという体感はあります」

台湾の旅行会社の添乗員も「全体の2割程度、落ち込んでいる」と話します。

(台湾の旅行会社 添乗員)
「(予言について)信じている人もいると思いますが、そのウワサのせいで2割ツアー客が減っています」
「僕は信じないのでここにいます」
「7月半ば以降はそんなに影響は出ていません」

(児玉キャスター)
県内いくつかの宿泊施設に話を聞くと、うわさが原因だと断定はできないとしつつも「今月、香港からの宿泊客が例年よりも減っている」
「旅行会社から 香港からの客が集まらないと聞いている」といった声もありました。

(宮崎公立大学 地域連携・防災研究センター 山下裕亮准教授)
「このうわさはデマの一つとしか見ることはできない。科学的根拠はありません」
「地震や津波を時間や日付を特定した予知は今の科学では無理とご理解いただければと思います」
「あす以降もまた災害も起こる可能性があることを十分理解していただく必要があります」


(佐々木キャスター)
「予知は不可能と分かってはいるんですが、3日も鹿児島で震度6弱の地震があるなど、いまトカラ列島近海を震源とする地震が多くて大災害につながらないかと不安になります」

(宮崎公立大学 地域連携・防災研究センター 山下裕亮准教授)
「トカラ列島で起きている地震は、陸のプレートの中のすごく浅い所で起こっている」
「南海トラフ地震の想定震源域からも外れている」
「今回のような地震は群発地震でこの先の予測が難しい」

(児玉キャスター)
「新燃岳の噴火活動も続いています」

鹿児島地方気象台によりますと、新燃岳では2日の朝から発生している火山性微動が現在も継続していて、地下でガスやマグマなどが動き続けているとみられるということです。

テレビ宮崎
テレビ宮崎

宮崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。