多くの芸能人が参拝することで知られる京都の神社への脅迫か。
「叩き殺してやる」などと書かれたメールを送った疑いで38歳の男が逮捕されました。
■「原因不明の火事で全焼するぞ!」など 30通以上のメールや画像を送り脅迫したか
無職の広沢和人容疑者(38)はことし3月、京都市の車折神社(くるまざきじんじゃ)に「いつか原因不明の火事で全焼するぞ!」などと30通以上のメールや画像を送り脅迫した疑いなどがもたれています。
警察は、メールの送信元などから、広沢容疑者を特定し逮捕に至りました。
■生成AIで作成した巫女のイラストをSNSに掲載しネットで賛否
車折神社は芸能人が多く参拝する神社で、ことし3月に、生成AIで作成した巫女のイラストをSNSに掲載したところ、ネット上で賛否の声が上がっていました。
【権禰宜・前田清和さん】「夜も巡回とか…右京署の警察官も相当な回数巡回してくださっていまして、一旦は肩の荷がおろせる状況になったということは喜ばしいと思っています」
広沢容疑者は「”AI絵師”を擁護する態度に腹が立った」などと容疑を認めています。
■「罰金刑で済ますような事案ではない」と悪質性指摘
関西テレビ「newsランナー」に出演した元検事の亀井正貴弁護士は、「罰金刑で済ますような事案ではない」と悪質性を指摘しました。
【元検事 亀井正貴弁護士】「身元がわかることは予想した上でやったから確信犯的なものがありますね。そして一番大事なのは、殺害を予告するとか、放火を示唆していますから、脅迫の内容が非常に悪質であるということと、業務が結果的に妨害されていますから、これらからすると、一応、法定刑としては罰金もあるんですけども、これは(裁判を経て有罪となった場合)罰金で済ますような事案ではないと思います」
SNSを使った犯罪が増えているということも背景にはあるのでしょうか。
【元検事 亀井正貴弁護士】「やはりそういう社会的な問題性認識というのもあると思いますけども、これ自体がやっぱり悪質ですね」
(関西テレビ「newsランナー」2025年7月4日放送)