オスプレイ配備計画をめぐり、開設まであと5日に迫った佐賀駐屯地。周辺では、バス停や宿舎などの整備が着々と進んでいます。キャスターリポートでお伝えします。

【原竹アナウンサー】
「佐賀市の佐賀駐屯地の前に来ています。先月30日、オスプレイ配備に必要な最低限の施設が完成したということです。」

陸上自衛隊のオスプレイ17機が配備され、9日の開設以降、順次飛行を開始する、佐賀駐屯地。
オスプレイ配備に伴い、隊員420人が新たに配置されます。あと5日に迫った駐屯地の開設を前に、周辺でも様々な整備が進んでいます。

【原竹】
「このバス停ですね。『佐賀駐屯地』と書かれています。駐屯地の入口からは約500mほど離れた場所にあります。佐賀駅から来たバスがこのバス停に停まります」

佐賀市営バスは7月から新たなバス停「佐賀駐屯地」を設置。佐賀空港線の「小々森北」から「佐賀空港」の間に位置します。
9日以降は試験的に平日のみ上下線1本ずつ本数を増やして運行する予定です。

また、佐賀空港から北に伸びる道路では自衛隊施設建設に伴った地震に強い水道管を入れる工事が行われています。

【原竹】
「佐賀駐屯地から約3.5キロ離れた場所にあるこちらの土地、約1万2000平方メートルを今年2月に防衛省が取得しました。隊員の宿舎が建設されると見られています。」

川副町犬井道には今後、隊員と家族が居住する宿舎が整備される見込みで、防衛省は、すでに地元の地権者から土地を取得しています。

【キャスター】
佐賀駐屯地の開設まで、あと5日となりましたね…
【原竹】
オスプレイの配備とともに、自衛隊と住民がどう共存するかが重要です。私は2年前、沖縄県宮古島に取材に行って航空自衛隊と陸上自衛隊に挟まれたの野原地区を取材したことがあります。地域の住民は、自衛隊との交流が盛んに行われていた昔はお互いの立場や気持ちを知れる良い機会になっていたと話していました。
一方、近年は交流が減り、基地や隊員のことがよく分からなくなってくると、“説明不足”という声が上がるなど自衛隊への不信感につながっているように感じました。

【キャスター】
自衛隊員が地域のイベントなどにどう関わっていくのか、住民とどう交流していくかも重要となりそうですね。

サガテレビ
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