復興の真っ只中にある坂町で当時、幼稚園児だった小学生が仲間たちと奮闘しています。
《黙とう…》
4日朝、授業が始まる前の教室で犠牲者に哀悼の意を表した坂小学校の6年生…。
かけがえのない多くの命が失われたあの日の教訓を学び繋いでいこうとこの1年、奮闘してきました。
【地域住民】
「ああ~木がかかったと思ったら5秒か10秒くらいで一気に溢れて…」
《住民提供映像》
土石流が町の大部分を茶色く覆った7年前…。
【児童】「ここもない?」
【地域住民】
「ここもない、流された」
「たぶん災害など起きないと思っていた」
災害当時、「年中」で記憶が曖昧な児童たちは去年、住民とともに地域を歩き、学びました。
【地域住民】
「安全なところがないんです西側地区は。全部危険なところ!ということは早く避難しないといけないんです」
そして今年2月…。
地域を歩くことで得た防災情報を盛り込んだオリジナルのハザードマップが完成。
住民を招いて披露されました。
【5年生(当時)】
「赤い線は氾濫する恐れがあるので危険」
「特に緑の線を使う地域の人は早めの(避難の)判断が必要になります」
「この紫の丸はバックウォーター現象が起きた場所です」
【地域住民】
「(年月が経ち)忘れかけているところを思い出させてくれてありがとうございました」
6日で災害から7年…。
きょうは小学校の当時の状況を振り返り、防災意識を高める思いを新たにしました。
【6年生】
「土砂がたくさん積もり車がたくさん流されたりしていたが、7年経ったらすごくきれいになっているから忘れかけることもあるかもしれないけど忘れてはいけないなと思う」
「日頃からの準備が大切だと分かったし、中学生になってからも伝えていけたらいい」
「自分が大人になって子供ができたりしたらこの豪雨のことを知らないから、次の世代に伝えたりしていきたい」
子供たちの視線こそが地域で風化を防ぐ大きな力となっています。