「ひろしま棚さんぽ」です。
かつて広島に存在した子供たちの夢の国、テーマパークの跡地を取材しています。
呉ポートピアパークで子供たちから大人気!という1001号を探します。

【ひろしま棚さんぽタ】

【塚本恋乃葉さん・棚田さん・野川アナ】
「棚田さん?」
「なんでしょう?」
「ミッション覚えてますか?」
「ミッション?」
「えっ?ええ」
「はははは」
「1001号」
「あー!1001号、この中に1001号があるということでしたよね」
「はい。見えちゃいました、私。あちらです」
「あれ何?路面電車ですか?」
「電車ですね」
「広電?なんであるんだろう」
「ぽつんと」
「あれ?怪しいね」
「はい、何か…あれ?見たことのある」
「あれ、あやしいね…」
「もしかして…」
「絶対そうだ、あの帽子は」

《窓をノックして》
「おっ!え?」
「やっぱりそうだ。何してんの?」
「やっぱり、お久しぶりです」
「棚田さん、恋乃葉さん、お久しぶりです。何してんのって、呉市電の1001号…」
「これ1001号?」
「はい」
「ミッションで今、1001号を探して来たんですよ。いいですか?乗っても?」
「はい、どうぞ。どうぞ」

電車があるところに野川あり!
『てつたま』のコーナーでおなじみ、鉄道大好き、野川アナが初回の放送に続いて、2回目の登場です。

【塚本恋乃葉さん・棚田さん・野川アナ】
「呉市電というだけあってですね、呉市交通局が運営をしていた路面電車なんですが…」「あ、市営ですか?」
「はい。1967年に廃止になった訳ですが、走りはじめたのは1909年です」
「ん?」
「めちゃくちゃ前だ」
「めちゃくちゃ前ですね、1909年」
「そうなんです。ちなみに広島電鉄、広電ありますよね。これの開業は1912年」
「え?呉のほうが早い」
「そういうことなんです」
「あ。海軍」
「ビンゴですね。ですから戦前、戦中というところは、呉は海軍のとっても大事な街だったんですね。だから街の人口も非常に多くて。当時全国でも人口上から数えた方が早い位の市だった」
「人口密度、すごかったんだよね、あの頃ね。両城の100階段だっけ?あの辺の斜面とか家一杯ですもんね。すごいなー、呉の歴史ですね」
「そうなんです。広島市よりも早く走り始めたというのは、当時、呉の街がどれだけ栄えていたか、にぎわっていたかっていう、その証しになるわけですね」

1001号は呉市電の廃止に伴って1967年愛媛県の伊予鉄道に譲渡され、製造から45年を経た2004年に廃車。
その後、外装を呉市電時代の色に復元し、ふるさと、呉の公園で余生を過ごしています。

【塚本恋乃葉さん・棚田さん・野川アナ】
「この巨大なものを持って帰ったんだ」
「そういうことなんですね」
「凄い労力だね」
「そうですね。2004年であればね、棚田さんね、もうアナウンサーとしてバリバリやられてたかと思いますけど…」
「もう『満点ママ』始まってますもんね」
「そうですね」
「私が生まれた年です」
「あなた、生まれた年?」
「2004年生まれです」
「なんかちょっといろいろとグサッとくる」
「グサッとくるものがある…」
「ずきゅん。」
「あ、ずきゅん。言い換え大事。言い換え大事でいいですね」
「なんか恋乃葉くん、なんか成長したね、だいぶ」
「え!嬉しい。ありがとうございます」

では、せっかくなので1001号の先頭、運転席へ。

【塚本恋乃葉さん・棚田さん・野川アナ】
「えっ、すごい。今とはでも全然違いますね」
「全然違いますね。今はね、こう…」
「君わかるの?大体どこをどうすれば…」
「なんとなくこれで、ガチャガチャこれギアみたいなのを切り替えて…」
「へー」
「なので、こっちもこっちも両方…」
「あ、動く!」
「運転士さんは両方こっちもこっちも持って…」
「なるほど、へー」
「いろいろね、ミラーとかも見て確認をしながら…」
「恋乃葉くん。これちょっと運転士やってみてよ」
「はい」
《もしも、塚本恋乃葉さんが路面電車の運転士だったら…》
「行きますよ。信号よし!」
「お?」
「はい、今。今、進んでます」
「グオ~」
「急ブレーキ!」
「キキーッ!」
「おおーっと運転士さん!なんだよ、勝手に急ブレーキ踏むんじゃないよ」
「面白い。楽しかった」

1001号は車内に入って本物の路面電車を自由に触ることができ、子供たちからも大人気なんです。

【塚本恋乃葉さん・棚田さん・野川アナ】
「そしてこの車両で、どうやって楽しむかということなんですけど」
「え?楽しむ…」
「もう、楽しんだ」
「あれ?」
「もう充分に!」
「やっぱりここに座って、あー、この電車がね、呉でどんなふうに走っていたのかなと。
どんな方が乗っていて、そこでどんなドラマがあったのかなっていうのを、目を閉じながら考えるのが楽しい訳じゃないですか」
「あぁー、どうぞ」
「あれ?」
「目を閉じて、その後に俺ら行くから…はははは」
「じゃあ目閉じてますんで、浸ってますんでね」
「呉の街ですね、今」
「ブーンって走ってますね」
「電車がゴトンゴトン、ゴトン…。呉の職人さんも歩いてる」
「歩いてる」
「あー、いいですね」
「いい光景だ」
「釣りが出来そうな」
「あー、そうそうそうそう…」
「今日のご飯は何かな」
「これからちょっと街に行くんだと」
「あ、そろそろね。呉駅に広島行きの列車が来た頃かな~」

《野川アナ目を開けて》

「あれ?あれ?」

そしてここからは呉ポートピアパークの未来のお話…教えてくれるのは、呉市スポーツ振興課の下前さんです。

【呉市文化スポーツ部スポーツ振興課 下前菜見子主事・塚本恋乃葉さん・棚田さん】
「お待ちしておりました!」
「すみませんね、雨の中」

と、その時…

【呉市文化スポーツ部スポーツ振興課 下前菜見子主事・塚本恋乃葉さん・棚田さん】
「電車きた」
「電車きたー」
「野川ありがとう!野川ありがとう!乗ってないか…まだ乗ってないか…」
「今後何か予定していることがあるということで…」
「はい。ここ呉ポートピアパークにスケボー、BMXのフラットランド。3X3のバスケットコート。そしてブレイキンなどのダンス競技ができる施設、アーバンスポーツ施設の建設を予定しております」
「アーバンスポーツ」

BMXやスケートボード、ブレイキンなど若者に人気沸騰のアーバンスポーツ。
呉市は呉ポートピアパーク内で楽しめるように施設の整備を進めています。

【呉市文化スポーツ部スポーツ振興課 下前菜見子主事・塚本恋乃葉さん・棚田さん】
「BMXなんですけれども。イメージちょっとジャンプしたりというのが、よくイメージされるんですけれども、呉ポートピアパークはちょっとフラットな、地面上でくるくるしていただくフラットランドの施設ができます」
「ちょっとその絵を見ると、木があって、後ろになんか陸橋があるんで、ここですか?丁度」
「そうですね。この辺りがスケボーのパークになる予定となっております」
「そうなんですね。私、なんかチャレンジしてみたいです。スケボーとかかっこいいじゃないですか」
「いつ頃ですか?それは」
「予定では来年、令和8年度の利用開始予定となっております」
「8年度、1年ちょい」
「この呉ポートピアランドからパーク。そして未来へ…ちょっといかがですか?」
「すっごいね。また若者集まりそうですね」
「そうなんです~。ぜひ遊びに来てください」

アーバンスポーツの施設に加え、さらなる整備も予定される呉ポートピアパーク。
これからも、市民に愛される場所でありつづけてほしいですね。

【塚本恋乃葉さん・棚田さん】
「あ!見えました。ヒロシマナタリーの跡地で今、ショッピングセンターになって…」
「そうだね~」

次回は広島伝説の遊園地、ヒロシマナタリーの跡地を巡り、ずきゅん。
を探します。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。