9日連続で真夏日となった東京都心。
一方、ゲリラ雷雨も各地で発生していますが、その時間帯が変わってきているようです。

4日の「ソレってどうなの?」は「ゲリラ雷雨タイム“前倒し”日本はもう亜熱帯に?」をテーマにお伝えします。

4日午後1時半ごろの新潟・十日町市内の映像では、雨が波打つようにガソリンスタンドのアスファルトに打ち付けている様子が確認できます。

撮影した人によりますと、降り出しは突然で、10分から15分ほどでやみ、約30分後には晴れ間が広がったそうです。

そして栃木・日光市では、取材班がゲリラ雷雨に遭遇しました。

午後3時過ぎの鬼怒川温泉駅前では、強い雨とともに雷鳴が鳴っていて、屋根のあるところに避難する人の姿が見られました。

タクシーから降りてきた家族連れは「すぐ近くのホテルに泊まっていたんですけど、めちゃくちゃ雨が降ってきたからタクシー呼んで。(徒歩)2~3分くらいです。だけどゲリラ豪雨だから子どもたち濡れてしまうし…タクシー乗りました」と話しました。

ゲリラ雷雨はこれまで多くが夕方の帰宅時間帯を直撃していました。
しかしここ数年、朝や昼間など時間帯を問わず発生するようにもなっています。

3日、滋賀・湖南市で降った横殴りの雨。
映像が撮影されたのは午後2時前でした。

そして和歌山・田辺市では午後1時ごろに発生。
バイクの運転手はびしょぬれです。

ゲリラ雷雨は午前中でも発生。
3日、栃木・日光市では、激しい雨が降り道路が冠水した時間帯は午前11時半でした。

というように、北関東はこの時期、不安定な空模様が相次ぎ、ゲリラ雷雨の発生率が特に高いといわれています。

街では「朝昼いつ降るか分からない状況なので、どの時間に傘を持てば良いのか分からない。雨が予測できないから、そのまま濡れたり。学校あるのでパソコンとか持っているので、ちょっと移動しにくい」「午前中から結構雨とか降ったりとかしてくるので困る。洗濯物とか朝から干しっぱなしにすると、午前中から外に干せないことあって困る」などの声が聞かれました。

通常、ゲリラ雷雨の発生のしくみは、昼間の強い日差しで地表が温められると空気の温度が上昇し、その時、上空に冷たい空気があると大気の状態が不安定になって積乱雲が発達。局地的に大雨を降らせます。

では、早い時間帯に発生するメカニズムはどうなっているのでしょうか。
ポイントは夜の気温だそうです。

地球温暖化によって夜になっても気温が下がらず、地表が温かい状態が続くため、朝からゲリラ雷雨が発生するそうです。

専門家の三重大学・立花義裕教授は「日本が亜熱帯化している」と警鐘を鳴らします。

三重大学・立花義裕教授:
ものすごい雷雨がバーッと降って、割とゲリラ雷雨すぐにやむ。こういう現象は熱帯地方でよく起きる。日本はもうすでに温帯じゃなくて、熱帯、亜熱帯地域のような気候に変わってきている。むしろ亜熱帯より悪い。亜熱帯は、内陸地方は確かに暑いが夜は涼しい。日本は周りが海なのでジメジメしている。だからむしろ亜熱帯地方の気候より住みづらい。

今後は午前中でも油断できません。
ゲリラ雷雨に警戒してください。