赤字経営が続く富山地方鉄道の路線存続に向けた沿線自治体との検討会が開かれ本線の滑川と新魚津間を廃止することも含めた調査を行ったうえで来年度以降の支援を検討することが決まりました。

6期連続で赤字経営が続く富山地方鉄道は赤字区間からの経営撤退を念頭に沿線の市町村に存続策の検討を求めていて、1日の検討会では3路線のうち、本線の上市から宇奈月温泉までの区間について協議しました。

試算ではこの区間の経営を維持する場合の自治体の負担額は、新魚津ー宇奈月温泉の区間だけでも線路や車両の維持管理費相当分で2億3800万円程度と見込まれています。

検討会では支援を判断する為の調査を急ぐべきといった意見が出され、その調査結果を踏まえて来年度以降の支援を検討することが決まりました。

調査は将来の運行形態として現行を維持する場合のほか滑川―新魚津間を廃止する案や新魚津ー宇奈月温泉間のみ維持するなど5つのパターンで、収支などを比較することにして、今年の秋に中間取りまとめを行うとしています。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。