宮城県内では6月中旬以降、複数の日で気温が30度を超える真夏日となるなど、暑さが本格化しています。仙台市では6月、熱中症の疑いで搬送された患者数が、記録が残る2010年以降最も多くなったことが分かりました。また、亘理町で熱中症により91歳女性が死亡しました。
仙台市 郡市長
「今年も熱中症による搬送者数が例年に比べ高い水準で推移していて、救急搬送のひっ迫が懸念される」
仙台市消防局によりますと、6月、熱中症の疑いで搬送された患者数は前の年の同じ月と比べ95人多い160人で、記録が残る2010年以降で最も多くなりました。
6月末時点の累計の患者数も過去5年で最も多くなっていて、市は高齢者を中心に水分の補給やエアコンの使用などを呼びかけています。
仙台市 郡市長
「6月1日からは、職場での熱中症対策が義務化されている。自分の体調管理とあわせ、家族、職場での声がけもお願いしたい」
また、亘理町で6月29日、熱中症により91歳の女性が死亡しました。宮城県で熱中症による死亡者が確認されたのは今年初めてです。