複数の警備員が立ち、扉が閉められている門。
富士山の山梨側「吉田ルート」のゲートが1日未明、開放されました。
山開きとなり、まだ辺りが暗い中、複数の登山者がゲートを通過していきました。
登山者は「待ちに待った日。頑張って登頂を目指したい」「久しぶりなんで、ちょっと緊張していますが、頑張ろうかなと思います」と話しました。
山梨県では2025年から、Tシャツやサンダルなど軽装で山頂を目指す無謀な登山者への対応を強化。
必要な服装や装備を持たない登山者に、県の職員である「富士山レンジャー」がゲートの通過を拒否できることになりました。
すると早速…。
山梨県の職員:
彼は登ったことがあるんだって。だから「去年はこれ(服装)で大丈夫だったから」という話だったんですけど、「ちょっと今年はこういうふうに変わってるし、買う前にチェックしてもらったよね」っていう話をして…。
香港から来たという男性。
準備してきた服装が基準に達していません。
香港から来た男性:
レインコート持ってきたんですけど、膝までしかカバーできていなくて、上下のセットで買わなきゃいけない。朝5時になったらお店があるからそこで買う。
短パンにタンクトップ姿でやってきた外国人登山者。
「富士山レンジャー」に“服装が不十分”とゲートの通過を拒否されました。
他にも、富士山を登るにはふさわしくない服装の外国人登山者たちが注意を受ける様子が。
そんな中、注目を浴びていたのが、わらじに足袋を履いた飛脚姿の日本人男性。
ユニークな服装は他の登山者と話すきっかけ作りのためと話します。
ゲートを通過できるのかどうか気になりますが、特に目を引いたのが腰から足にかけて伸びた機械。
男性は「(Q.何をつけている)最近出た登山ギア。足のサポートをしてくれる。楽です。上りも下りも楽になる。令和と江戸のミックスですね」と話します。
バッテリーで動き、足の動きをサポートするという最新の登山ギア。
長距離移動や登山の疲労を軽くしてくれるといいます。
さらに、フリースなどの防寒対策も問題なし。
富士山レンジャー:
これは?
男性:
わらじ、わらじと足袋ですね。
富士山レンジャー:
足袋ですね。
男性:
箱の中にズボンが。あとフリース入ってます。
無事、ゲートを通過し登頂を果たしました。
他の登山者たちも日本一高い場所からの絶景を堪能できたようです。
規制が強化されてから初めての山開きを迎えた富士山。
きょう1日(7月1日午後2時時点)で1378人が吉田ルートのゲートを通過したということです。