愛媛県伊方町にある伊方原発で、使用済燃料を一時的に貯蔵する施設の運用が7月1日に始まりました。使用済燃料の集合体約1200体を貯蔵できるスペースが確保されています。
四国電力によりますと、この施設は使用済燃料を収納する円筒状の乾式キャスク、そしてこのキャスクを貯蔵する建屋で構成されています。
乾式キャスクは1基の大きさが高さ5.2メートル、直径2.6メートル。安全性に優れ、使用済燃料を輸送容器に詰め替えることなく発電所の外へ運ぶことができます。1基で伊方原発1号機と2号機の使用済燃料だと32体、3号機の使用済燃料では24体が収納できるとしています。
建屋は鉄筋コンクリート造り。乾式キャスクを45基分貯蔵できるスペースが確保されています。
使用済燃料は原発施設内の専用のプールで保管されていて、乾式キャスクへの収納は、7月中に始めることを予定しています。乾式キャスクは1日時点で2基しかなく、今後増やしていくとしています。
専用のプールの余裕は1日時点で約130体分しかなく、2028年頃に満杯になることが予想されていたなか、この施設の運用が始まりました。
青森県六ケ所村で整備中の再処理施設は2026年度中の完成が見込まれていて、本格稼働するまでは、今回の貯蔵施設で使用済燃料が一時的に貯蔵されます。
#愛媛県 #伊方町 #原発 #乾式 #貯蔵 #施設 #キャスク #使用済燃料 #青森県 #六ケ所村 #運用 #四国電力 #放射性物質