日米関税交渉でアメリカを訪問していた赤沢亮正経済再生相が帰国。
赤沢経済再生相:
自動車産業は我が国の基幹産業。その分野に25%という関税を課し続けられることについては大変なダメージというか、損失を生じる事態。日米間で合意をできるような結論を目指して精力的に協議を続けていきたい。
今回7回目の日米関税交渉に臨んだ赤沢大臣。
アメリカに滞在中、直接、ラトニック商務長官と約1時間にわたり協議しました。
ところが、予定していた日程では交渉を主導するベッセント財務長官との会談は実現できなかったのです。
そこで直接会談を模索するため滞在期間を延ばしましたが、結局かなわず、実現したのはラトニック商務長官との2回の新たな電話会談だけでした。
帰国前に今回の訪問の成果について聞かれた赤沢大臣は無言で車に乗り込みました。
これまでに7回に及ぶ交渉の成果は一体どのようなものなのでしょうか。
4月に行われた1回目の交渉では、トランプ大統領が急きょ出席。
当時、赤沢大臣は交渉の手応えについて「(トランプ大統領は)日本との協議は最優先である。まさに体現されたということが一つだと思います」と話していました。
ところが、今回の赤沢大臣のアメリカ訪問中にトランプ大統領はFOXニュースの番組で「(各国に)書簡を送る予定だ。貿易交渉はそれでおしまいだ。『親愛なる日本様、日本は自動車に25%の関税がかかる』という書簡を送れる」と話しました。
日本との関税交渉で焦点となっている自動車について強い不満を表明したうえで、「日本にアメリカの車は入っていないのにアメリカが日本の車を何百万台も輸入しているのは不公平だ」と強調しました。
従来の主張を繰り返すトランプ大統領。
はたして、関税交渉は進んでいるのでしょうか。
ある政府関係者は「一歩も譲らないでよくやっていると思う」と話しました。