日本維新の会の吉村代表は30日、自民党の森山幹事長が、消費税の減税論を批判したのに対し「社会保障の財源だと言うが、支出は適正なのか。歳出改革しないと、減税どころか増税するしかなくなる」などと反論した。
森山氏は29日、奈良・五條市での講演で、「代替財源を示さずして、消費税を下げる議論だけ行われるのは、ポピュリズムの政治になろうとしている」と減税論をけん制し、「消費税を何としても守り抜きたい」と述べた。
維新の公約発表会見の場で、吉村氏は、「自民党も逃げている。減税しない理由は『社会保障の財源だから』と言う。社会保障の支出は適正なのか。歳出改革はしなくていいのか」と、疑問を投げかけた。
その上で、「改革しないなら、これから社会保障の財源はどんどん必要になる。減税どころか増税するしかなくなる。私には『これからさらに増税します』と聞こえる」と批判した。