アメリカのトランプ大統領は、イランが攻撃に備えて400kgの濃縮ウランを核施設から移動させたとの見方を否定しました。

トランプ大統領:
彼らは何も動かさなかったと思う。第一に危険だし、大変重いので困難だ。さらに彼らは我々の攻撃の瞬間まで察知していなかった。

トランプ大統領は、29日に放送されたFOXニュースのインタビューで、アメリカの攻撃でイランの核施設は「過去に見たことがないほど完全に破壊された」と改めて強調しました。

その上で、イランが攻撃に備え、前もって400kgの濃縮ウランを核施設から移動させたとの見方について否定し、「爆弾はまるで『バター』を貫通するようだった」と述べました。

一方、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長は、29日に放送されたCBSテレビのインタビューで、イランの核施設について「深刻な損傷を受けたのは確かだが、完全に破壊されたわけではない」との認識を示しました。

グロッシ氏は、イランが備蓄していた濃縮ウランについて「一部が移動された可能性もある」と述べた上で、濃縮活動についても数カ月以内、あるいはそれより早く再開できる可能性があるとしています。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。