日本郵政の根岸一行社長は就任後初めて記者会見し、グループガバナンスの徹底を強調しました。

日本郵政・根岸一行新社長:
日本郵便におけます点呼業務不実施の事案につきましては、お客様の信頼を損ない、またご不安とご心配をおかけしておりますことを、グループを代表しまして改めてお詫び申し上げます」

根岸社長は、会見の冒頭でこのように陳謝したうえで「日本郵便の存立に関わる重大な事案と受け止めている」と述べました。

日本郵政グループでは、このほかにもグループ内での不正な顧客データのやりとりや認可前の保険商品の勧誘といった不祥事が相次いでいます。

これについて根岸社長は「現状何よりもグループガバナンスの徹底が必要な状況」と指摘したうえで「グループ全体の体質改善に全力を注ぐことが責務だ」と決意を述べました。

また、グループの新たな成長戦略を、来年の5月ごろに公表する予定だと明らかにしましたが、「成長戦略の検討もグループのガバナンスがあってのもの」として、あらためて「ガバナンス徹底を最優先に取り組みたい」と重ねて強調しました。