契約の終了で28日に中国に返還される和歌山・白浜町の「アドベンチャーワールド」のパンダ4頭が、最終観覧日を迎えました。
ひと目見ようと大勢の人が訪れた1日を追いました。

静岡から来た人は「寝てない。(夜)11時に静岡出て、5時に着くまでずっと運転してた。パンダ見たいです」と話しました。

開園前の朝早くから入場ゲート前には、寝て待つ人や暑さ対策をしながら待つワンちゃんなどで大混雑。
約1400人が列を作りました。

女の子は「(Q.パンダのどんなところが見たい?)竹食べているところ。かわいいから(好き)」と話しました。

そして開園時間を1時間前倒して、午前9時に開園。
一斉にお客さんたちがパンダのもとへと小走りに向かっていきました。

ファンを待っていた楓浜は、好物の笹をむしゃむしゃ食べ、カメラに目線をくれる大サービス。
いつもと変わらない元気な様子を見せていました。

愛知から来た人は「かわいい。めちゃくちゃかわいい。会えてうれしいような、でも寂しいような」と話していました。

28日の中国への出発を前に、健康状態を確認する検疫の期間に入っているため、ガラス越しでの公開。

そのため来場者が持参していたのは“黒い布”。

静岡から来た人は「布は反射をなくすために。映っちゃう(後ろの)木が。それでパンダが見えない。だからみんな黒い服着て。(Q.パンダカラーというより)じゃないです。反射をなくすために黒」と話しました。

中には、最後のパンダを心に焼き付け涙を拭う人も。

そして午後4時、最後となる見送りセレモニーが始まりました。

4頭は28日、中国に向かう予定。
その後は国内でパンダが見られるのは、東京の上野動物園だけとなります。

関西テレビ
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