「備蓄米」を巡って困惑の声が上がっています。

◆店員
「整理券をお持ちのお客様はこちらにお並びください」

24日に福岡県内のスーパー「サニー」でも始まった政府備蓄米の販売。

銘柄米より割安な5キロ1000円台の米が徐々に私たちのもとにも届きつつあります。

その一方で、久留米市の精米工場では予期せぬ事態が起きていました。

◆酒見糧穀 酒見光一 社長
「どんどんどん(倉庫に)入れて、入ってきたら出してを考えてたが、1週間に1回しか入ってこない」

この精米工場では通販大手の楽天などから依頼を受けて、備蓄米1200トンを精米する予定でした。

ところが現時点で届いたのはわずか60トンと、当初の想定よりも大幅に入荷が遅れています。

その理由は…。

◆酒見糧穀 酒見光一 社長
「輸送の問題やメッシュチェック(カビの検査)で遅れている。毎日精米して翌日出しての時間勝負みたいに言われてたので、ちょっと拍子抜け」

備蓄米を放出する際のカビの検査や東北など遠隔地からの輸送がスムーズにいっていないとみられています。

◆酒見糧穀 酒見光一 社長
「例えば『7月10日くらいにどんどん入ります』とかあれば、精米の段取りや授業員のシフトとか考えますが、全くその情報がない。戸惑ってるんじゃないかねどこの精米工場も」

備蓄米の精米について追加の依頼が来ているものの、新規の契約は全てストップさせている状態。

未だ出番がなく段ボールに眠っている備蓄米用のパッケージとのにらめっこがしばらく続きそうです。

テレビ西日本
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